モアッサナイトの1ctの変な油の付着。
本日、ハーフエタニティーのリングのダイヤが動いているとのことで石留直しを受けました。

11号だったものが使用によって少し楕円に変形してしまって、その部分のダイヤが浮いてしまっているのだと思います。
きちんと円出しをして、爪の押さえ直しをしました。
それと一緒に、拝見したのがこちらのリングです。

見た瞬間にダイヤモンドではないとは、思っていたのできれいに石の洗浄をしましたとお伝えしました。
いろいろあるため、ダイヤモンドとわからないものは、ダイヤモンドと呼ばないようにしています。
ダイヤモンドは慣れてくると、見ればわかります。
おそらく、今までの経験で、何万というダイヤモンドを見ているので、なんか違和感を感じれます。
大きかろうと小さかろうと、きれい否かで感覚的に判断するのが一番です。
大きな違いは反射の光が違います。
プロポーションから見える光やギラギラ感が違うのでわかります。
あと明らかにテーブル面が小さので、カットのバランスを変えているんだと思います。
そんな感じで、いろいろ話していると、実はこの石はモアッサナイトなんですとお客様がおっしゃいました。
そして、なんか変に曇っているんで見てほしいといわれ、ルーペでしっかり見てみると、確かにカット面それぞれの油膜のようにボヤがかかっています。
一見はわかりませんが、確かにそうでした。
私も初めての経験で、何なのかはわかりませんでした。
無水エタノールやアセトンで拭いても取れません。
でも確かに、油膜らしきものがついています。
ルーペで見るとベゼル面などに研磨の研磨痕があるので、ポリッシュが甘かったのかと思います。
とにかく、気になるということなのでバフでもかけてみることになりました。
ちょっとネットでモース硬度を調べたら、9.5ですので、問題なくバフをかけられます。
軽くバフを当てましたら、きれいに取れました。
原因は何なのかと相談を受けましたが、薄い油膜が張り付いていたのだろうと思います。
とはいえ、洗浄機やエタノールやアセトンで取れないのは、なかなか原因は断定できません。
かといって、バフで取れるのでやはり汚れだと考えられます。
考えられるのは、研磨が甘く表面が見えないザラザラ状態で、そこの油が乗っているのかと思いますが、表面全面に起きていました。
仕上げ研磨の設定制度の問題かと思います。
今後の対策としては、着いたらまたはがすしか思いつきません。
再研磨するのも意味があるかもしれませんが、輝きは悪くなると思います。
あとから、思いついたのですがきれいなカットされているモアッサナイトに石を交換するのも一つの手かと思います。
今日は、また気になりましたらご来店くださいと、言ってしましました。
きちんとご案内できなくって申し訳ありませんでした。
モアッサナイトのことも今後きちんと調べていこうと思いました。
今日もお客様からいろいろ教わりました。
ありがとうございました。